ORANGE pico の入手と準備

ORANGE pico を入手し、最低限動作させるために必要な環境を整えます。


ORANGE pico の種類

現在 ORANGE pico は下の種類が発売・公開されています。

順次 type は増えています。今後も増える可能性があります。

 

ORANGE pico type S


完成図の EEPROM は独自にソケットを二段にしています。

 

S は Single の略。CPU 1 個の構成です。 

Yahoo! ショッピング 内 オレンジピコ 公式ショップ
2016年4月 より販売が行われています。(組み立てキット・完成品)

 

ORANGE BASIC が動作するための最小限構成になっていて、
モニター版 よりシンプルな構成になっています。

なお、0.26 以前のファームウェアは外部クリスタル(水晶発振子)が必要なため、

type S で動作可能なファームウェアは 0.27 以降になります。

 

ORANGE pico type E


Embedded の略。

type S より小さく、2.2 インチカラー液晶モジュール と同じサイズになっていて、

JP3 端子もモジュールと同じ位置に存在します。

そのため JP3 端子をピンソケットにする事で、
カラー液晶モジュールを前面に重ねて使用する事が可能です。

 


ただしカラー液晶モジュールを接続する前提にする場合は
最低でも電源供給・シリアル接続で操作する JP7 端子は

真っ直ぐなピンヘッダ・ピンソケットにすると、モジュールで塞がってしまうため、

L 型ピンソケットにしたり、裏側に半田付けするなど、一工夫必要になります。

 

任意に拡張できる端子のみを搭載し、

電源向けの USB 端子、ビデオ出力端子、キーボード端子は備えていません。

電源供給と操作は USB-シリアル から行う前提で設計されています。

 

オレンジピコ 公式ショップ で 2016年4月 より発売されています。

(組み立てキットのみ)

 

ORANGE pico type A


ORANGE pico type D・モニタ版と同じサイズでありながら、CPU 1 個仕様で
USB メモリ部は mini USB、拡張端子の増加などを行っています。

PS/2 キーボード、音声出力端子があるのが大きなメリットでしょう。

 

2016年11月より オレンジピコ 公式ショップ で販売されています。

 

ORANGE pico type C


type E よりも更に小さいサイズです。シリアル動作になります。ビデオ出力は行えません。

VDD は 5V ではなく 3.3V です。CP2102 の USB-シリアルなどを使用して下さい。

3.3V 仕様のため、わざとシリアルの端子は他の type と異なり 4 ピンにしてあります。

 

2016年11月より オレンジピコ 公式ショップ で販売されています。
 

ORANGE pico type C 専用 ビデオシールド基板


type C の上に重ねる形にする事で、

PS/2 キーボード、ビデオ出力(下の USB 端子から専用ケーブル)、
microUSB による電源とスイッチを拡張します。

type S に近い構成になります。

 

Orangino


Orangino | ORANGE pico 公式サイト

 

他の ORANGE pico と同じ動作も可能ですが、更に次の特徴を持ちます。

  • Arduino UNO と同じサイズ
  • 一部の Arduino シールドを使用可能
  • chipKIT 互換動作可能
  • ゲームポート標準装備

中央のジャンパは 7 つのジャンパを左寄せにすると Arduino フォームファクター、

右寄せにすると chipKIT 互換 での動作となります。

 

ORANGE pico type D


Dual の略。2 コア CPU で動作する ORANGE pico です。

サブ CPU を経由する事で、USB メモリ への送受や

USB 仕様のキーボードに完全対応します。

2017年8月より公式ショップで正式公開が予定されています。

 

JP8・JP9 のジャンパは ICSP 端子からのファームウェア更新に用います。

右(2-3 ショート)で右側のメイン CPU へのファームウェア更新、

左(1-2 ショート)で左側のサブ CPU へのファームウェア更新になります。

 

JP6・JP7 のジャンパはシリアル動作の変更に用います。

左(1-2 ショート)でシリアル通信はサブ CPU 動作に用いられます。

右(2-3 ショート)で SERIAL 端子への送受になります。

 

ORANGE pico type iC


基板は完成。ファームウェアが出来次第発売開始になると思われますが、

何か問題があるようで、なかなか公開されません。

 

type C に近い仕様で CPU に LPC1114 を採用した ORANGE pico です。

通常は LPC1114FN28 を使用する事になります。

 

なお、LPC1114FN28 は世界的に在庫がなくなってきていますが、
ピコソフトではすでにある程度の数を入手済みで、販売は可能とアナウンスされています。

 

ORANGE pico モニター版


右側写真の左下 JP7 端子ピンソケット、右下 PS/2 は独自に付けているものです。

 

2015年12月〜2016年3月に有償配布で提供されていましたが、

要望があり、2016年7月より基板のみ有償配布されるようになりました。

(type S パーツでほとんどのパーツは整います)

PIC マイコン を 2 つ接続できますが、現状では 1 つでの動作です。 

type D 相当へのアップグレードも考慮されていますが、

type D の仕様が当初の予定から変わったため、

対応する場合はジャンパ追加が必要になる予定です。

 

ORANGE PICO type の主な違い

ORANGE pico 各 type での主な違いは次のとおりです。

  • CPU
    type D・モニタ版 は 2 CPU 対応
    他の type は 1 CPU 固定
  • キーボード端子
    type A・モニタ版は USB・PS/2 形状 PS/2 規格
    type D・S・Orangino は USB 形状のみ、type D のみ USB 規格対応
    type C+ビデオシールド基板は PS/2 形状 PS/2 規格
    他の type はキーボード端子なし(シリアル操作前提)
  • 音声出力
    type A・D・モニタ版はコンポジット端子
    type C+ビデオシールド基板・Orangino は
    USB 端子からコンポジット出力(USB-コンポジットケーブルが必要)
    他はなし (type S など JP 端子への出力あり)
  • 映像出力
    type S・A・D・モニタ版はコンポジット端子
    type C+ビデオシールド基板・Orangino は
    USB 端子からコンポジット出力(USB-コンポジットケーブルが必要)
    他はなし (シリアル操作前提)
  • 保存先
    すべて EEPROM 対応、更に type D は USB メモリ対応

卸取引・教育向けに一括購入したい場合

オレンジピコ 公式ショップ や店舗での購入は個人などの少ない個数向けです。

再販向けなどの卸取引、学校などの教育向けに多数購入したい場合は

直接 ピコソフト へ一度お問い合わせを行って下さい。

 

ORANGE pico 公式サイト -「卸取引、教育用一括購入等はお問い合わせください」部分


半田付け

公式サイト では 2016年3月 までモニタ版での手順が公開されていましたが、

リニューアルと共に削除されています。

当時公開された手順としては、電源部を先に半田付けし、
大きく高さのある部品から小さく低い部品へ付けていますが、
この場合小さな部品は半田付けが難しくなってくる場合があります。

手順を逆にして、抵抗などの小さな部品から付けると半田付けしやすいです。

 

モニター版では IC2 とその周辺のパーツは現状不要なため付属していません。

 

抵抗は色で抵抗値が決まっています。方向はありません。

色の 金 部分は ±5% を示します。それ以外の 3 色で抵抗値を示します。 

位置 抵抗値 印刷の色
R2・R3・R4・※ R7 10kΩ 茶黒橙金
R9・R10 4.7kΩ 黄紫赤金 
R5 560Ω 緑青茶金 
R6 240Ω 赤黄茶金 
※ R8 330Ω 橙橙茶金 

※ R7・R8 は type D・モニター版 のみ存在します。音声出力(SOUND)端子用です。

 

コンテンサーは モニター版 では 4 種類、type S・type E では 3 種類あります。

位置 パーツ 判別確認方法
C1・C2 電解コンデンサ 10μF 黒いもの 他のコンテンサと異なる
C4・C6 積層セラミックコンデンサ 0.1μF 印刷が 104
※ C11・C12 積層セラミックコンデンサ 22pF 印刷が 22
C13 タンタルコンデンサ 10μF 大きさが異なる 印刷が 10μ など

※ C11・C12 はモニター版では存在していましたが、ファームウェアの更新により

  Q2 8MHz クリスタル(水晶発振子) と共に不要となっているため、
  パーツの入手・半田付けは不要です。
  付けていた場合でも問題なく動作する事が可能です。

 

向きがあるパーツは次のとおりです。半田付けの際にご注意下さい。

位置 パーツ 半田付けを行う向き
C1・C2 電解コンデンサ 10μF 線の長い方が+ 灰色縦線がー
LED1 発光ダイオード 線の長い方が+ 基板の平な形状がー
IC3 3端子 レギュレータ 基板印刷に丸・平の形状を合わせて
IC1 28 ピン ピンソケット・CPU 切り込みを基板印刷に合わせる
IC4 8 ピン ピンソケット・EEPROM 切り込みを基板印刷に合わせる
C13 タンタルコンデンサ 10μF 線の長い方が+

 

運営者が実際に半田付けした後、
ビデオ出力端子の一部が外れて動く事がありました。
抜き差しを行う端子部分の半田付けは
多めにしっかり行っておいた方が良いかと思います。

 

JP7・JP8 (全共通)、JP1・JP2 (type S)、JP3 (type E)、JP9 (モニター版) も

必要に応じてピンヘッダ・ピンソケットを用意し、半田付けして下さい。

モニタ版では JP8 向けのピンヘッダが付属していましたが、

現在はピンソケットにする事も想定して付けていないようです。

 

ORANGE pico type E

パーツによっては type E の基板からの高さを狭くできます。
これはカラー液晶モジュールの間を狭くするのにも有効です。

  • シングルピンソケット(低メス)2215S 秋月電子通商 - JP3
  • L 型ピンフレーム 秋月電子通商 - JP7・JP8
  • L 型ピンヘッダ 秋月電子通商 - JP7・JP8
  • CPU - ソケットを使わず直接半田付け
  • EEPROM  - ソケットを使わず直接半田付け

開発者より電解コンデンサーは横に寝かせる事ができるよう、
スペースが空いてあるとの事です。


ORANGE pico に足を付ける場合

ORANGE pico の基板に足を付けたい場合、
ビス径 3mm(M-3)のスペーサーなどを使えます。

 



ORANGE pico に必要な物

BASIC パソコンとして使用できるようにするためには、最低限下の物が必要です。

(type E を除く)

 

これらの代用として USB-シリアル を接続する方法もあります。

( 周辺機器パーツ で紹介しています。type E では USB-シリアル 必須)

ただし、完全に再現するものではないので、下の物はご用意下さい。

 

PS/2 対応 USB キーボード(変換アダプタ+PS/2 KB)

ORANGE pico では USB 端子のキーボードになっていますが、

PS/2 に対応したキーボードである必要があります。

理想的なのは、USB 端子に PS/2 変換アダプタが付いているキーボードでしょう。
最近の USB キーボードでは PS/2 非対応のため、動作しない場合があります。

 

モニター版 には PS/2 端子も基板に存在します

PS/2 端子パーツを付ける事で PS/2 端子のキーボードも使用できます。

ショップのふうせん で PS/2 コネクタを扱っています。

 

PS/2 コネクタ ショップのふうせん

 

動作確認ができているキーボードは 公式サイト で掲載されています。

 


 

type S で PS/2 キーボードを使用したい場合、

1 端子で内部は回路なく直接配線になっている変換コネクターは

動作可能な報告が利用者数名からあり、運営者も使用可能な事を確認しました。

type S 以外にモニター版でも使用可能です。

 

キーボードは紫、マウスは黄緑色なのですが、

黄緑色のコネクターが現在少量・安値で出回っていて、これも動作可能です。

この変換コネクタは オレンジピコ 公式ショップ で扱っています。

同じ形状の黒は ショップのふうせん で扱っています。

 

PS/2 - USB変換アダプタ PS/2 メス - USB A オス オレンジピコ 公式ショップ

PS/2-USB 変換アダプタ ショップのふうせん

 


一方 1 つの USB 端子からキーボード・マウス

それぞれの PS/2 端子に分配したコネクターは

(途中内部で回路を経由するコネクター)

動作しない事を運営者が確認しています。

 

Facebook グループ で運営者が報告し、

他の利用者から得られたコメントによると、

この場合は回路によって

完全な USB キーボードの信号に変換するため

ORANGE pico が対応していない信号に

なってしまうのが原因のようです。

 

ORANGE pico type D は USB 規格のキーボードにも対応しています。

この場合接続先は USB メモリ共通の USB 端子になります。(PS/2 側ではない)

USB メモリも使用する場合は USB ハブを経由して接続して下さい。

 

ビデオ入力端子があるテレビなど

ORANGE pico は NTSC 信号出力のため、NTSC 対応必須です。
16:9 に対応しているものを推奨します。4:3 では縦長表示になります。

現在でも小型モニタ、USB 接続のキャプチャー、
ポータブル DVD プレーヤーなどが存在します。

ポータブル DVD プレーヤーはバッテリー・USB 端子付のものもあります。 

ただし出力が行えない環境があります。相性があるようです。

DV カメラを持っている場合、FireWire 経由でパソコン出力が可能です。

 

Facebook グループ の利用者報告によると、一部の 4.3 インチモニターで
常に画面が上へスクロールする状態になる報告があります。

そのモニターは ORANGE pico は非対応との事です。

 


USB 端子に接続する電源

標準 USB の B タイプになっています。
モバイル機器などは micro USB の電源アダプタになっているので、
変換アダプタや USB ケーブルが必要になるかもしれません。

 

パソコンから供給も可能です。モバイルブースターも使える場合があります。

電源スイッチを動かしても LED が光らない場合、他の電源へ変えてみて下さい。

運営者はディスプレイをして使用しているポータブル DVD プレーヤーの

USB 端子から電源を取っています。